1 テーマ 「地域での実情・実例から学び支援に役立てよう」
内 容
講 演:薩摩川内市におけるヤングケアラー等の実情及び取組について
講 師:薩摩川内市社会福祉課 相談グループ長 中島啓介氏
2 日 時 令和6年9月11日(水) 19:00~20:30
3 開催場所 川内市医師会立川内看護専門学校 1階会議室
4 参加者 会場参加:32名
講師1名、医師2名、歯科医師1名、薬剤師2名、看護師(医療機関1名、施設・通所・小規模0名)、訪問看護師1名、介護支援専門員11名、介護職(訪問介護0名、施設・通所・小規模0名)、MSW・相談員1名、地域包括1名、行政4名、栄養士1名、教員1名
在宅医療支援センター4名
オンライン参加: 27名( 18事業所) 合計 59 名
5 ま と め 薩摩川内市社会福祉課では、ヤングケアラー対策の一環としてアンケート調査を基に公立小学校などを回り1単位授業を行っている。また、自分がヤングケアラーであることに気づかない子どもが非常に多いことから友達や近くの大人が気づいてあげることが必要であるとのこと。令和5年度からはフリーダイヤルの相談電話を開設するも相談は0件であったため令和6年度には相談LINEを開設。各種メディアにて紹介されたことを機に少数ながら県内外の子どもから相談LINEが届き現在進行形で対応している。薩摩川内市社会福祉課では、虐待や障害、離婚、DVなど様々な相談が年間2000件ほど寄せられるが子どもからの相談はほとんどない。そもそも相談できることを知らない子どもも多いことから、自分から声を出せるよう周知を図るとともに、家庭の中に密に介入できるケアマネジャーなどの関連職種とも連携を図りたいので担当者会議や勉強会などにぜひ参加させてほしいと研修会参加者へのお願いもあった。意見交換では職種の特性を生かした支援や連携についてグループでディスカッションを行った。参加者からは、子ども支援ヘルパーの内容や依存への対策、個人情報の取り扱いなどについての質問があった。厚生労働省からは、ヤングケアラーについて個人情報の守秘義務は重要だが適正なところに繋ぐことを優先するよう通知があったとのことで関連書類を参加者に後日配布することとした。ヤングケアラーという言葉は本人にとっても刺激の強い言葉であり、反発を招く恐れもあることから使わないという配慮も重要であるとの説明もあった。意見交換を主旨とした研修会としてはややディスカッションの時間が少なかったことは反省点であるものの、質問や意見も活発であったことに手応えを感じた会であった。