令和6年度 第2回いいせんネット研修会について(報告)

1 テーマ   「いかに異常をみつけるか~誰でもできる!お口の評価法~」

  内 容 ➀ 講 演:お口の中,何処が良くないか分かりますか?
        講 師:薩摩川内市歯科医師会 会長 銀屋 一彦 氏
      ➁ グループワーク
        内 容:OHAT-Jを用いた練習問題「お口をみるポイントをつかむ」
 
2 日 時   令和6年9月26日(木) 19:00~20:30
 
3 開催場所  川内市医師会立川内看護専門学校 1階会議室
 
4 参加者     会場参加:43名
   講師1名,医師4名,歯科医師1名,薬剤師1名,看護師(医療機関)10名,訪問看護師2名,介護支援専門員5名,
   介護職7名(訪問介護1名,施設・通所・小規模6名),地域包括1名,行政3名(事務職1名,歯科衛生士2名),
   言語聴覚士3名,管理栄養士1名,在宅医療支援センター4名
   オンライン参加:37名(17事業所)             合計80名
 
5 ま と め 
 今回は歯科医師会長の銀屋氏を講師に招き,対象者の口腔内を見てお口の中で何が起きどんな異常があるかを,どの専門職も気付いて評価できることを目指した内容の研修会を開催した。まず初めに高齢者の死亡原因の多くを占める誤嚥性肺炎の仕組みと口腔内の観察点についてご講演いただき,OHAT-Jというツールについてご説明いただいた。症例の画像をもとにツールを用いて,グループ内で評価を実際にしていただき,解答を講師にご説明いただいた。最後にオーラルフレイルの予防について詳しくご講演いただき,在宅医療支援センターから,当センターにて新たに作成した口腔アセスメントシートやかかりつけ歯科医とのFAX相談票など,OHAT-Jと共に在宅医療に活用できるツールについて紹介した。参加者からは,「院内へ持ち帰り,OHAT-Jを取り入れられないか検討したい」「スコアについて初めての学びだった」「口腔内の清潔について必要性を改めて感じた」などの感想が寄せられた。研修会中に,患者やサービス利用者,施設入所者の口腔内を隅々まで観察して評価することは容易でないという声が聴かれたが,ツールの使い方を学び活用することが日頃の業務に充実につながると感じられる内容であった。今後もより良い在宅医療・介護連携へ繋がるよう,研修を企画していきたい。

 

 

提供資料