令和7年度川薩地区在宅医療に係る災害対策研修会について(報告)
1 テーマ 「大災害に学ぶ在宅医療の課題と対策」
内 容 ➀ 講 演: 「患者目線で考える大規模災害に学ぶ在宅医療の課題と対策
~東日本大震災から能登半島地震まで~」
講 師: 北良株式会社 代表取締役社長 笠井 健 氏
座 長: 薩摩郡医師会 副会長 黒田 篤 氏
➁ シンポジウム
テーマ:「被災を想像して地域防災力を高めるために」
座 長:薩摩郡医師会 副会長 黒田 篤 氏
助言者:北良株式会社 代表取締役社長 笠井 健 氏
登壇者:薩摩川内市社会福祉課 課長 紙屋 一朗 氏
さつま町ほけん福祉課 課長 川崎 里志 氏
さつま町総務課 危機管理監 菊野 祐二 氏
びっぐすまいる訪問看護ステーション 柳田 千草 氏
鹿児島SMAの会 会長 中堀 正美 氏
2 日 時 令和7年4月18日(金) 18:30~20:40
3 開催場所 SSプラザせんだい 301~303会議室
4 参加者 会場参加:143名
講師1名,医師9名,薬剤師3名,看護師(医療機関・一般)9名,
訪問看護師10名,介護支援専門員18名,施設・通所・小規模7名,
MSW・医療機関相談員3名,PT・ST・OT(医療機関・介護保険事業所)3名,
地域包括6名,社協職員(包括以外)2名,福祉用具事業所1名,
介護保険事業所事務員1名,障害者基幹相談センター5名,看護学校教員1名,
一般3名,市議会議員6名,行政46名,在宅医療支援センター(両医師会)9名
オンライン参加:84名(45事業所) 合計227名
5 ま と め
今回の研修会では岩手県の北良株式会社代表取締役社長の笠井健氏を招き,地域の医療・介護・障害の従事者が日頃の災害への備えや心構え,発災を想定した取り組み等ができ地域全体の防災意識が高まることを目的とした研修会を開催した。
第1部では東日本大震災以降に笠井氏が実践された各地の災害支援や障害児・者に対する支援等についてご講演いただき,第2部では行政職員や障害者の家族と支援者である専門看護師を交えたシンポジウムを実施した。
市町の多岐に渡る取組みやこれまでに実施した避難訓練の振り返りと気付き,具体的な備えや今後の課題について意見交換され「人の繋がりや行政と専門職の連携体制づくり」「在宅療養者の自助」の重要性について理解できた。
また笠井氏がこれまでに実践した課題解決やご助言をヒントにこの地域が更に災害に強くなり住民のために前進することを確信した。
今後もより良い在宅医療・介護連携へつながる研修会を企画したい。
令和7年4月23日
川内市医師会在宅医療支援センター