1 テ ー マ 「現場で活かす!きざみ食の提供と支援 ~安全な食支援のための実践~」
内 容 講 演「きざみ食は嚥下食???」
グループワーク「きざみ食の体験学習」
講 師 川内市医師会立市民病院 管理栄養士 肱岡 澄 氏
川内市医師会立市民病院 言語聴覚士 丸田 竜也 氏
2 日 時 令和7年9月26日(金)19:00~20:30
3 開 催 場 所 川内市医師会立川内看護専門学校 1階会議室
4 参 加 者 講師2名,医師2名,看護師(医療機関6名,施設・通所・小規模多機能2名),訪問看護師2名,
介護支援専門員11名,MSW・相談員2名,看護助手(医療機関)3名,介護職(訪問介護10名,
施設・通所・小規模多機能4名),地域包括支援センター1名,行政3名(事務職1名,保健師1名,
歯科衛生士1名),作業療法士1名,言語聴覚士3名,管理栄養士8名,栄養士1名
在宅医療支援センター職員5名 合計 66名
5 ま と め
今回市民病院から肱岡氏,丸田氏を講師として招き,高齢者等の食形態として選択されることの多いきざみ食に着目し,体験を通してその有用性,問題点について具体的に学び,安全な食支援の実践に活かすことを目指した研修会を開催した。肱岡氏からきざみ食や嚥下調整食の特徴,きざみ食による誤嚥の危険性と安全に食べる方法について講義があり,グループワークでは丸田氏から試食の意義や咀嚼方法の解説とグループごとに下記の体験学習を実施した。
・荒きざみ食,極きざみ食をそのまま試食し違いを体験
・嚥下障害を再現し形態の違いも体験
・トロミあんかけの効果を体験
参加者はきざみ食にあんをかけることで食感,味,咀嚼,嚥下の状態等の変化を確認し活発な意見交換を行った。最後に肱岡氏より総括をいただき,きざむだけでは嚥下食にはならないこと,食物に軟らかさとまとまりを持たせる重要性を参加者間で共有することができた。終了後のアンケートでは,「きざみがまさか食べにくいとは思いませんでした。我が身に置きかえるとこんなにも理解できるのだと痛感しました」「とても良い学びになりました。嚥下障害の方の困難さ,きざみ食にとろみを足す事の意味を知ることができ今後に活かしていけたらと思います」などの感想が寄せられた。グループワークの際に嚥下障害の再現ができているか十分に確認した上で体験できるような時間配分ができていたらより実際に近い演習ができたと考える。次回以降時間配分の確認や進行について改善を施し,今後もより良い在宅医療・介護連携へ繋がるよう研修を企画していきたい。