令和7年度 第4回いいせんネット研修会(報告)

1 テ ー マ  「救急要請現場から考える意思決定と連携~専門職が知っておきたい現場の実際~」

  内   容  講 演:「DNARの救急対応について」
         グループワーク:「急変時の事例から~救急要請について考える~」
         講 師:薩摩川内市消防局 警防課長代理兼警防救急係長 中谷 真吾 氏

2 日   時  令和8年3月4日(水)19:00~20:30

3 開 催 場 所  川内市医師会立川内看護専門学校 1階会議室

4 参 加 者  会場参加:48名  
         講師1名,医師3名,看護師13名(医療機関8名,医療連携室2名,施設・通所・小規模3名),
         訪問看護師4名,介護支援専門員9名,MSW・相談員6名(医療連携室5名,施設1名),
         施設管理者1名,介護職1名,地域包括支援センター2名,行政職8名
         在宅医療支援センター職員:5名
         オンライン参加:55名                      合計103名

5 ま と め  
今回は薩摩川内市消防局警防課の中谷真吾氏に講師を依頼し,DNARの救急対応について研修会を開催した。現場では救急要請時に様々なジレンマがあり対応に悩むケースもある。そのため,救急隊が明確な根拠に基づいた活動ができるよう全国的にDNARプロトコールの作成が推進されており,薩摩川内市消防局が所属する北薩MC(メディカルコントロール協議会)においても検討が進められているとのことであった。目下の課題として,救急隊が捉えるDNARと救急要請をおこなう家族や医療・介護従事者が捉えるDNARの考え方の乖離に起因する混乱が挙げられる。そのため,今回の研修会では薩摩地域MCのプロトコールを参考に具体的な内容について説明があった。グループワークでは,事例を基にした設問が提示され,各グループに1人配置された有識者を中心に意見交換をおこなった。DNARに係る体制は事業所や医療機関で異なり,まだ十分に定着していないという現状がある。そのため日頃感じている疑問や悩みも含め活発な意見交換がおこなわれた。消防局としても,プロトコール作成に向けて今回の医療・介護現場の声を参考に取り組んでいきたいとの感想が述べられた。
(所感)
ACPやDNARはセンシティブな内容であり,話を聴く側と話す側の双方が十分に理解し合いながら対話を重ねていくことが重要であると感じた。今回の講演で,要請を受けた救急隊においても曖昧な現状に悩み,混乱が生じる場合があることを知り,正しい理解や周知,準備,定着の重要性を実感した。当センターでは専門職を対象とした看取り関連シートの作成・提供や職員のもしバナマイスター登録,3月12日開催予定のもしバナゲームによるミニ勉強会などの取り組みをおこなっている。また,地域住民を対象とした高齢者サロンでの講話も実施している。作業部会による意見交換についても,多職種と連携しながら課題を明確化し,解決に向けた更なる活動や協議を継続していきたい。

                                     令和8年3月6日
                                     川内市医師会在宅医療支援センター

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