令和8年度 第2回いいせんネット研修会(報告)

令和8年度 第2回いいせんネット研修会 について(報告)

1 テ ー マ  「訪問歯科診療がつなぐその人らしい暮らし~訪問歯科診療でできること」
  内  容 講 演「あきらめない歯科治療~訪問歯科診療活用のポイント解説」
       機材デモンストレーション                
       講 師  薩󠄀摩川内市歯科医師会 会長 銀屋 一彦 氏
2 日  時 令和8年10月2日(金)19:00~20:30
3 開催場所 川内市医師会立川内看護専門学校 1階会議室
4 参 加 者  会場参加20名
       講師1名,医師2名,歯科医師1名,看護師(医療機関)1名,MSW・相談員1名,介護支援専門員
       6名,歯科衛生士(高齢者施設)2名,歯科衛生士(通所介護)1名,地域包括支援センター職
       員1名,行政4名
       オンライン参加8名
       在宅医療支援センター職員5名             合計 33名
5 ま と め 
 訪問歯科診療の依頼件数が増加傾向にあり,医科歯科連携が推進されていることから,訪問歯科診療の活用と理解を高めることを目的に,薩󠄀摩川内市歯科医師会 会長 銀屋一彦先生を講師に迎え,研修会を開催した。訪問歯科診療の研修会開催は平成30年以来であり,実機を用いたデモンストレーションを交えた実践的な内容となった。講演では,死亡率と口腔の関係やオーラルフレイルの概要,共通評価ができるOHAT-Jの活用,口腔がんの早期発見の重要性,訪問診療と往診の違いについて説明があった。OHAT-Jは,市内の医療機関で導入されており,活用マニュアルの試用を経て現在は高い精度の評価が行われているとのことであった。また,口腔がんは目視発見できるがんで早期発見が重要であり,その後のQOLに大きく関わることなどの説明があった。デモンストレーションでは,しげたこども歯科 重田浩樹先生のご協力をいただき,新旧機材の準備と展開,器具と治療の概要,ポータブルレントゲン機器の説明等が行われた。機材は年々進歩しており,軽量化・コンパクト化が進み,性能も上がって訪問診療でもほとんどの治療が可能となっている。また,レントゲン撮影では、数秒で鮮明なデジタル画像を確認できるとのことで,実際に参加者の指を撮影してその精度や実用性が示された。質疑応答では,訪問診療時に必要な環境について質問があり、「可能であれば患者は45度程度の座位がとれることと,側方からの処置は術者の身体的負担が大きいため患者の頭側に立てるスペースが確保されていることが望ましい。」とのことであった。また,医科歯科連携にかかる診療報酬についての質問では,今回の改定で周術期の歯科連携加算が追加される等,これまで以上に医科歯科連携が求められると共に連携によるメリットも大きいとの回答であった。在宅医療支援センターからは,訪問歯科診療依頼時に必要な情報として,お口いきいき診療連携システムによる申込み時に,薬剤情報や現在の身体状況及び健康保険証のコピーの共有をお願いした。研修のまとめでは,口腔がんの手術画像を基に,発見が遅れた場合のデメリットについて解説があり,いかに早期発見が重要であるかを理解できた。
 今回の研修を機に,歯科治療が必要な人が訪問歯科診療に繋がり,その人らしくよりよい暮らしができるようになることを期待したい。在宅医療支援センターは,引き続き医科歯科連携に尽力していきたいと考えている。

                                 令和8年10月5日
                                 川内市医師会在宅医療支援センター

提供資料