令和4年度第3回いいせんネット研修会について(報告)

1 テーマ 「薩摩川内の今を知り、支援へ役立てよう」
  報 告:「令和4年度入退院調整ルールアンケート結果について」
  報告者:川薩保健所 健康企画課 健康増進係長 五反田 都子氏
  講 演:「ヤングケアラーの実情について」
  講 師:薩摩川内市 障害・社会福祉課 グループ長 中島 啓介氏
   
2 日 時  令和5年2月28日(火) 19:00~20:15

3 開催方法 川内市医師会立川内看護専門学校 1階会議室(ハイブリッド開催)

4 参加者 会場参加:28名
  講師2名、医師1名、看護師(医療機関・通所)6名、訪問看護師2名、
  介護支援専門員5名、MSW・相談員2名、行政3名、その他2名、
  在宅医療支援センター5名
  オンライン参加:医師2名を含む51名(33事業所)      合計79名 

5 まとめ  
 今回は2名の講師を招き、「薩摩川内の今を知り、支援へ役立てよう」をテーマに研修会を開催した。
 五反田氏からは、川薩保健所が実施した「入退院調整ルール」アンケート結果について報告していただき、川薩地区の入退院調整の現状と今後の課題について共有した。入院時から在宅を意識した情報提供・連携をすることが重要だと改めて感じた。
 中島氏からは、薩摩川内市が行った「ヤングケアラー実態調査」の結果に加え、薩摩川内市の現状や相談窓口や今後の支援体制等についてお話しいただいた。
 講演の中では、ヤングケアラーと思われる子供を含む家庭と関わる際に、直接当事者へ「ヤングケアラーですか」と問いかけると、相手を不快にさせ、信頼関係が崩れかねないこと、ヤングケアラー当事者は、「相談するほどの悩みじゃない」「家族のことを話したくない」「家族以外に話すことではない」と思っている方もいるとの話があった。また、虐待と思われる場合は、「189(県中央児童相談所へ繋がる)」へ電話連絡をするようにとお知らせがあった。
 参加者アンケートでは、「ケアマネジャーからもらった情報を院内で各職種が情報共有し、退院支援へ活用していきたい」「薩摩川内市の実態を聞いて考えさせられるものがあった」「ヤングケアラーについて行政が関わった事例などを聞いてみたい」等の意見があった。
 ヤングケアラーの支援へ繋げるには、地域で働く専門職と行政が密に情報共有し、連携をとることが重要だと改めて感じた。今後も専門職と行政が連携をとり、地域全体で医療介護連携や地域課題について、検討できる場を企画していきたい。

令和5年3月2日
川内市医師会在宅医療支援センター

提供資料